目次7項目
理系の志望理由書では、感情的な熱意よりも「現象に対する科学的な疑問」「これまでの検証プロセス」「大学で解き明かしたい具体的な研究対象」の論理的一貫性が高く評価されます。
図1:科学的問い → 仮説調査 → 研究室特定 → 社会応用の連携と合格ポイント
手が止まるのは、文章力が足りないからではありません。多くの場合、書く材料が整理できていないだけです。順番に片づけていきましょう。
なお、設問・文字数・評価方法は大学や入試方式によって異なります。最終的な判断は、志望大学の最新の募集要項と公式サイトを優先してください。
書く手順
図2:STEP 1 日常の観察や実験から生まれた「科学的な問い」を提示する → STEP 2 高校段階で自分なりに調べた先行知見や仮説を述べる → STEP 3 志望大学の特定研究室や実験施設が不可欠な理由を書く → STEP 4 基礎研究と応用展開の両面から社会への貢献ビジョンを描くの順に進めます。
1. 日常の観察や実験から生まれた「科学的な問い」を提示する
授業の実験や身近な自然現象から感じた疑問を起点にします。定性的な感想ではなく、数値や物性の変化に目を向けた客観的観察を述べます。
2. 高校段階で自分なりに調べた先行知見や仮説を述べる
関連する専門書や論文、科学雑誌を読み、どこまでが既知でどこからが未知の課題であるかを整理した努力のプロセスを示します。
3. 志望大学の特定研究室や実験施設が不可欠な理由を書く
「〇〇教授の超電導材料研究室」「〇〇分析装置」など、その大学でなければ研究を進められない固有の教育研究環境を具体的に指名します。
4. 基礎研究と応用展開の両面から社会への貢献ビジョンを描く
研究が将来どのように新技術や環境保全、産業発展に結びつくか、科学技術者としての社会的責任と将来像を明確にして文章を結びます。
短い例文
身の回りのプラスチック劣化の観察から、海洋生分解性高分子の分解メカニズムに関心を持ちました。高校では酵素による加水分解速度を実験。貴学物質工学科の〇〇教授のもとで、実用的な耐熱性と分解性を両立する新規バイオマスポリマーの研究に挑みたいです。
この例文は写すためのものではありません。あなたが実際に経験した事実へ置き換えてください。迷ったら「面接で聞かれたとき、自分の言葉で説明できるか」を基準にすると決められます。
よくあるつまずき
図3:減点を防ぐための重要チェック対比
- 「子どもの頃からロボットが好きだから」という幼少期の感想で終わる
- 大学でできる一般的な講義名だけを並べて研究内容に踏み込まない
- 専門用語の意味を正確に理解せずに背伸びして書いて墓穴を掘る
提出前のチェックリスト
- 科学的な現象に対する疑問が客観的な言葉で記述されている
- 高校生として行った文献調査や実験のプロセスが書かれている
- 志望大学の特定研究室の論文や研究実績を調査した
- 実験設備やカリキュラムが自分の研究に不可欠である理由がある
- 将来の技術者・研究者としての社会貢献の視点が入っている
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生成AIを使うときの注意
生成AIの出力をそのまま提出せず、事実関係、固有名詞、募集要項との一致は自分で確認します。大学が生成AI利用方針を示している場合はその指示に従い、未公開の個人情報や第三者の情報は入力しないでください。下書きは志望理由書AI添削で、経験・大学での学び・将来像のつながりを観点別に確認できます。
参考情報
この記事は2026年7月25日時点の公開情報にもとづいています。制度、日程、利用条件は変更される場合があるため、出願時には志望大学・試験実施団体の最新情報を必ず再確認してください。
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この記事の責任者
西坂 優希|にっしーアイノテ開発責任者
学生時代に個別指導塾で講師からエリアマネージャーまで経験し、教育現場での文章指導と教員負担の課題をもとにアイノテを設計・運営しています。記事は一次情報を確認し、誇張表現を排したうえで公開しています。
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