この記事でわかること
大学入試小論文の400字例文を、主張・理由・具体例・反対意見・結論に分けて解説。例文から構成を学び、自分で書く練習方法が分かります。
例文を読むとき、内容を覚えようとしないでください。覚えても、本番で同じテーマは出ません。
見るべきは各段落が果たしている役割です。どの文が主張で、どこから根拠に入り、どこで反対意見を処理しているか。この骨組みだけは、どんなテーマにも使い回せます。
ここでは「高校で生成AIを学習に使うとき、どのようなルールが必要か」というテーマで、400字のモデルを示します。
図:例文は、各段落が果たす役割に注目して読みます。
400字モデル
高校で生成AIを学習に利用する際は、全面的に禁止するのではなく、利用した範囲を示し、自分の思考過程を説明できるルールが必要だ。生成AIは、考えを整理したり、異なる視点を知ったりする補助になる。一方、出力をそのまま提出すれば、本人が何を理解したかを評価できず、誤った情報を使う危険もある。そこで、生徒は使用目的、入力した指示、採用した内容を記録し、最終的な判断は自分で行うべきだ。教員も完成物だけでなく、下書きや修正理由を確認する。利用過程を見えるようにすれば、便利さを生かしながら、考える機会と評価の公平性を守ることができる。
構成を分解する
最初の一文は「条件つきで利用を認める」という主張です。次に利点を示し、その後で評価困難と誤情報という懸念を挙げています。後半は懸念に対応する具体策を提示し、最後に主張を言い換えて結論としています。
よくない直し方
難しい言葉へ置き換えるだけでは、論理は強くなりません。「AIリテラシーを高めるべきだ」と抽象化するより、何を記録し、誰が何を確認するかを示す方が具体的です。
自分で書く練習
- 同じテーマで反対の立場から構成を作る
- 「大学」「職場」など対象を変える
- 制限字数を600字にして反対意見への応答を加える
- 翌日に根拠の弱い文を一つ選んで書き直す





